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HOW-TO

ここでは、純正部品以外の輸入車パーツについて、活用方法をお知らせ致します。

■供給形態の違い

(1)純正新品部品
自動車の修理の際に、まず最初に考える補修部品です。
メルセデス・ベンツやBMWなど、完成車メーカーが検証を重ねて承認した部品である上、輸入車の比率がまだ少ない日本で少量ストックすること、海外からの運搬費用などのコストも有り、高価に感じる価格設定の場合が多く、商品によっては、本国価格の倍以上になることもあります。
部品が生産終了するまでの期間、ネジ一本まであらゆる部品が供給されます。
基本的には、メーカーからの一年間の不良交換保証が付帯します。

(2)OEM部品
メルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンといった完成車メーカーに純正新品部品を納品している部品メーカーが、アフターマーケット向けとして、部品メーカー仕様のパッケージ(箱)で商品化している部品です。
純正新品部品に準ずる品質がある上、純正部品よりお手頃価格で手に入ります。
売れ筋商品に関して商品化されるので、自動車の構成部品の全てが揃う訳ではありません。

(3)社外新品部品
メルセデス・ベンツ社やBMW社などに純正新品部品を納品していない部品メーカーが、 独自の仕様や基準で商品化している部品。
ヨーロッパや台湾に、この種のメーカーが多くあり、格安ですが品質はまちまちです。
やはり、自動車の構成部品の全てが揃う訳ではありません。

(4)リビルト部品
一度使用された部品が回収され、オーバーホール(分解補修点検)を経て再生された部品です。
消耗品や不具合箇所を交換修理されますが、補修部品が高価であったり複雑で手間の掛かる工程があるなど製造コストに関わる様々な問題が有るため、リビルト工場によって品質はまちまちです。
また、メーカー独自の対策で純正新品のウイークポイントを対策している場合も有ります。
ATトランスミッションやステアリングギアボックスなどは、需要が限られ、修理部品が高価なこともあり、完成品をあらかじめ在庫はせず、受注してから不具合品をリビルト工場で現物修理することもあります。

(5)中古部品
廃車になった自動車から取り外され、点検・検品・商品化された部品が中心です。
欧米車の部品は日本車と比較して耐久性に劣ることが多く、メーターの走行距離表示が大きくても、 きちんとメンテナンスしている車両では消耗品の交換率も高まるので、距離だけでは判断できません。
車両の使用過程の記録や取り外し時の点検が重要になります。
また、欧州・米国では車が廃車になるまでの年数も長く、旧年式の車両では部品が生産中止に なってしまうこともままあるため、中古部品の仕組みも発達していると言われています。
日本でも長年、中古部品業界を上げて、品質の向上や保証の充実を目指していますが、 新品と比較してリスクが大きいことを念頭に、適宜判断して使用することが大切です。

(6)現物修理
ATギアボックスやステアリングギアボックス、スピードメーターなど、需要の数が限られる部品は、 不具合のある部品をお預かりして再生修理をさせて頂きます。
また、エンジンコンピューターなど、セキュリティープログラムの関係で修理車両に装着されていた 個体そのものを再使用する必要がある場合も、現物をお預かりして修理致します。

■使用例

(1)エアコンが効かなくなった
6月頃の気温が上がってくる頃からお問い合わせが急に増えるのがエアコン冷媒のコンプレッサーです。
エンジンのクランクシャフトからのベルト駆動でコンプレッサーを回転させ、冷媒を圧縮します。
高速・高圧で動作しているため、内部が消耗することで圧縮力が弱まり、冷却機能が低下してしまいます。
高価なものは純正定価で20万円程もしますし、コンプレッサーだけでは完治しない場合もありますので是非節約したいところです。 まずは動作テストや圧縮検査をした中古品、またさらに安心なリビルト品(オーバーホール整備品)や並行輸入された新品といった選択肢の中から価格とリスクのバランスを考えて選んでご使用頂きます。
また、エアコンの不具合では制御系の故障もありますが、例えばコントロールユニット(スイッチパネル部分)の様にリビルト品やOEM新品の設定がない部品については中古品をご案内致します。
その他、エキスパンションバルブやドライヤー、配管やホース類といった消耗品はOEM新品などでご案内致します。
新品部品と中古部品を修理箇所に応じて適宜使い分けることがポイントになります。

(2)鈑金修理を安くしたい
バンパーやドアパネルなど比較的高価な部品は修理代の節約には非常に効果があります。注意したいのは中古部品ということでキズや凹み、色違いの問題が必ず有りますので、補修しやすい状態の商品であるかどうかといった点です。いくら安価でも補修に手間が掛かりすぎてしまうと結局のところ高い買い物になってしまいます。また、修理工場様に費用面であまり無理を言って仕上がりに悪影響するのも避けたいところです。大きくても修理が簡単なキズ、小さくても修理が難しいキズ、キズの大きさや位置、形状などによって修理の工数は大幅に変わってきます。また修理車と同色の部品が見つかれば、塗装料金を大幅に節約できる場合も有ります。
コーニーオートパーツでは鈑金・塗装作業との兼ね合いも考えて中古部品をご提案させて頂きます。

(3)車検整備の見積もりが高すぎる
工賃の部分は地域相場があるので、各社の差もそれほど大きくありませんし、どちらかと言えば技術や対応といった信頼感の部分で選びたい部分であります。
修理工場さんの立場から言っても、人件費などは節約にも限度があります。
この場合も部品代は大いに工夫できる部分で、ブレーキやファンベルトなどのゴム部品には新品使用 パワステポンプのオイル漏れにはリビルト部品、ランプ類の割れや劣化には中古部品と、 リスクや特性をふまえて適宜使い分けることができます。

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